インドでの買い物は”現金決済”が一番!その理由&偽札対策3つをご紹介

インドに旅行に来た際のお買い物や交通機関、ホテルなどを利用する際の支払い方法は、

その理由と現金で支払う時の注意すべきポイント偽札を掴まされないための対策3つを、私の経験も交えて解説します。

さらにこの記事ではインドで使える決済方法それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

目次

インドで使える決済方法3つ

まずはインドで外国人が利用できる決済方法3つがこちら。

  • クレジット・デビットカード決済
  • UPI(電子マネー決済)
  • 現金決済

これぞれを簡単に説明します。

クレジット・デビットカード決済

まずはクレジット・デビットカードのメリット・デメリットはこんな感じです。

メリット

  • 支払いが簡単
  • 現地通貨を持ち歩く必要がない
  • 現地通貨に換金する手間と手数料がいらない
  • カードによってはポイントがもらえる

デメリット

  • カード決済が使えない時がある
  • 海外利用では利息が高い
  • スキミングなどの被害にあう可能性がある
  • 本人確認など求められ逆に不便な時がある

インドの大きなスーパーやショッピングモール、空港などの外国人が訪れる場所では日本のクレジットカードは大抵使えます。

現地の大型スーパーなどでは、日本のデビットカードは基本使えませんでした。

同じように、クレジットもどんなカードでも使えるわけではなく、場所によって、カードによって使えるか使えないか変わります。

スキミング被害に遭わないよう注意しよう

特に海外でクレジットカードを使用する時はスキミングに注意しましょう。

スキミングとは、クレジットカードの情報を抜き取る犯罪のこと。

カード情報を抜き取られてしまうと、その情報を使って全く同じカードを複製し勝手に利用されてしまいます。

私もすでに2回ほどスキミングによるカードの不正利用の被害に遭っています。

その件はまた別の記事で。

すぐに気づいて対処できたのでよかったですが、海外でクレジットカードを使う時には、日本でいる時のような感覚では本当に危険だということを実感しました。

海外では様々な方法でカード情報を抜き取られる危険が潜んでいます。

カードの挿入機に読み取り機を仕込んでいたり、決済する時に「カードの読み取り機がの調子が悪いので裏で認証してくる。」と言ってカードを持って行き、見えない所で専用の機械を使って読み取ったりなどなど、方法は様々です。

インドでスキミング被害に遭わないよう、小さなお店や、少しでも怪しいと感じた場所ではクレジットカードは使わないようにしましょう。

日本のクレジットカードは逆に不便なことも

セキュリティ上のリスクに加えてクレジットカード決済をおすすめしないもう一つの理由・

それは先のデメリットに書いている”本人確認など求められ逆に不便な時がある”という点です。

これは私が実際に経験したことですが、日本のクレジットカードを使って、インドの航空会社のウェブサイトで飛行機チケットを予約しようとすると使えないことが結構あります。

使えるとしても、予約後にクレジットカードの写真をメールで送るように通知が来たり、後から電話がかかってきて本人確認されたりすることがあります。

さらに有料座席の予約や機内食が注文できないなど、プランのオプションが選べないということもあります。

こちらはまた別の記事で詳しく解説します。

これは”日本の”クレジットカードが問題なのではなくて、インドではインド以外の”海外の”クレジットカードに対する利用制限をしているためです。

なのでインドのクレジットカードであれば何の問題もなく購入できます。

日本人がインドの飛行機チケットを予約する時など、日本のクレジットカードがどうしても必要になるシーンがあります。

こういった日本のクレジットカード事情も、前もって知っておくといいかもしれません。

UPI(電子マネー)決済

最近インドで最も利用されているのがこのUPI (Unified Payments Interface) 決済です。

日本でいう電子マネー。

インドには以前から偽札が出回っていることが問題でした。

それを解決するための方法として以前から推奨されていたこのUPIは、コロナ禍のインドで一気に普及した決済方法です。

こちらが主なメリット&デメリット。

メリット

  • 非接触で衛生的
  • 現金やカードを所持する必要なし
  • 迅速かつ安全

デメリット

  • 日本人はインドでほぼ使えない
  • 使えないローカルのお店がある
  • 登録にインドの電話番号が必要

最大の残念ポイントは、UPI決済は現時点では”日本人はインドでほぼ使えない”という点です。

というのも、インドで普及している代表的なUPIがこちら、、、

  • Google Pay (G-Pay)
  • Pay Pal
  • Paytm
  • Phonepe
  • Amazon Pay

こんな感じ、PayPayやLINEPayはもちろん、中国のAlipayなどもほとんど普及していません。

Google Payも日本人のGoogleアカウント&クレジットカードでは利用できません。(アメリカなど一部の海外のカードであれば利用可能)

さらにインドの電話番号による認証が必要というのも障壁になってしまいます、、、

正直一番利便性が高くて安心できるおすすめの決済方法なのですが、日本人が使えないので諦めるしかありません

現金決済

今のところ日本人にとってインドで一番おすすめの決済方法はやっぱり現金です。

メリット

  • どこでも何にでも使える
  • スキミングの被害に遭わない

デメリット

  • 偽札に注意する
  • 小銭などの管理が必要

現金を持ち歩くのが嫌だという方も多いですが、大きなショッピングモールから小さな道端のお店までどんな場所でも、どんな買い物にでも使えます。

持ち歩く金額を少なくしておけば、盗まれた時の被害も最小限に抑えることができます。

インドはテクノロジーの普及スピードにもかなり格差があります。

UPI決済が当たり前の場所もあれば、少し地方に行けばまだまだ現金が手放せません。

初めにルピーへの換金手数料が必要なので気が進まないかもしれませんが、ほとんどの場合現金で支払えば断られることがないのでおすすめです。

ただし、2000ルピー札は断られる可能性があります。

インド政府の偽札対策として2000ルピー札は突然廃止が決定され、2023年10月までに流通していた2000ルピー札は全て銀行などで換金され回収されることになっていました。

それでも今も大半の2000ルピー札が市場に出回っているようです。

これまで2000ルピー札は最も高い紙幣だったので偽札が多く、特に私のような外国人が出す2000ルピー札は80%以上の確率で断られていました。

今はATMや銀行であれば2000ルピー札は渡されませんが、もし町の換金所などで渡されそうになったら断りましょう

一度掴んでしまうと後で使えなくて苦労します。

市場やレストランでは500ルピー札以下を使うのがおすすめ!

インドで偽札を掴まされないためのポイント3つ

現金で支払いをするときに一番注意すべきなのが偽札

インドは偽札が本当に広がっています。

しかも2000ルピー札だけでなく一番使う500ルピー札にも過去に偽札が見つかっています。

偽札を掴まされないようにするポイントは

  • 外貨買取証明書を発行してくれる場所でのみ換金
  • ガンジーの絵柄でチェック
  • 古くて汚い紙幣は受け取らない

外貨買取証明書を発行してくれる場所でのみ換金

偽札をつかまされないようにするためにも、空港や銀行、ホテルなど外貨買取証明書(Encashment Certificate)を発行してくれる場所で換金しましょう。

レートが安いからといって街の小さな換金所で換金するのはあくまで最後の手段にしましょう。

偽札が混じっている可能性が高いです。

ガンジーの絵柄でチェック

簡易的な方法ですが、偽札かどうか見分ける方法を1つだけご紹介。

一番有名な偽札の見分け方は、、、

紙片の表面に描かれたガンジー顔の向きで判断する方法があります。

あくまで見分ける簡易的な方法の一つです、残念ながらほとんどの偽札はもっと巧妙で見た目では違いがわかりません。

古くて汚い紙幣は受け取らない

古くなった紙幣も要注意です。

偽造防止加工がされていない旧デザインの紙幣は偽札が混ざっている可能性が高くなります。

たとえ新しいデザインの紙幣でも、汚くて破れていたり、ヨレヨレになっているものはお願いして変えてもらいましょう。

何も知らずに受け取ってしまうと、次に自分が使うときに断られて使えなくなってしまいます

ここから、うっかりもらってしまった時の対処法を私の経験も含めてご紹介します。

破れたインドルピーは受け取らない!どうしても使えないお札は交換屋で変えてもらおう

[体験談]インドに溢れるヨレヨレルピー札

インドの埃っぽい環境のせいで、紙幣のルピー札はあっという間に汚れてしまいます。

さらに輪をかけるようにインドの人たちのお金の扱い方も結構適当。

特に10ルピー札は手元にあるとメモ紙代わりに使われたり、ガンジーの絵柄に落書きされたりと酷い扱い。

店の人もお金をポケットに入れたり適当に管理しているので、きれいなルピー札に巡り合う方が珍しいくらいです。

そのためインドで買い物をしていると、お釣りの中に破れたルピー札が混じっていることが結構あります。

これは私のところに回ってきた200ルピー札↓

よく見ると破れています。

これくらい破れているともう受け取ってもらえません

どこに行っても使えないので途方に暮れました。。。

インドの人たちはこうして破れたルピー札を誰かが受け取ってくれるまで頑張っているらしいです。

そんな中で特に外国人は受け取った紙幣の状態まで確認しないので受け取ってしまうことが多いです。

多少の汚れは問題ありませんが、破れているとなると要注意です。

次に自分が使う時にかなりの確率で断られてしまいます。

破れたルピー札をもらってしまった時の対処法

私の200ルピー札のことを聞いた地元の友人に「どうしても使えないなら交換してもらうしかないね〜」と言われました。

そうなんです、

破れたルピー札をうっかりもらってしまった時は交換屋で交換してもらうことができます!

下の写真が交換屋さん、こんなおじさんたちを探しましょう↓

大抵は道端にて破れたお札を貼ったポスター?を広げているのですぐわかるはずです。

ただし、もちろん交換してもらうと手数料を取られます。しかもそれが結構高い

だいたい50%〜70%くらいの手数料を取られます。お札の破れの重症度で値段が変わります。

外国人だとわかるともっと高くなるかもしれません。

ただし交渉の余地があるので、ここは自分の妥協できる値段まで交渉してみましょう

汚れ破れたインドルピー札があるからこそ成り立つビジネス。破れたお札をその後どうするのかは不明。

ただしおじさんに変えて貰えば高い手数料を取られるし余分の手間もかかってしまうので、最後の手段として考えましょう。

やっぱり破れたルピー札は”受け取らない”のが一番です。

できる対策は至ってシンプルです。

  • 毎回お釣りを確認する
  • その場ですぐ替えてもらう

現金のお釣りを受け取るときには毎回お金のコンディションを確認しましょう。

急いでいる時などは面倒ですが、そうするしかありません。

10ルピー札、20ルピー札はヨレヨレのものが多いです。これはしょうがないです。

価値の低いお札であれば多少汚くても大抵また使えます。

500ルピー札200ルピー札など価値の高いお札は要チェック

200ルピーもインドでは大きなお金、お昼ご飯がお腹いっぱい食べられます。

そしてもし受け取ったお釣りの中に破れたルピーが札を見つけたら、勇気を出してその場で変えてもらいましょう。

お釣りを交換してもらうことはインドではよくあることなので、はっきりと伝えれば大抵交換してくれます。

破れているものだけでなく、ひどく汚れているものも交換してもらえます

まとめ

今回はインドで買い物をする時の決済方法と現金を使うときのポイントについて紹介しました。

まとめると、、、

今後日本人もGoogle Payなどがインドで使えるようになればUPI決済が一番の決済方法になると思います。

でもそれまではやっぱり現金が一番安全、簡単、便利です。

インドで買い物をする時にはこの記事を思い出してくれたら嬉しいです。

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